独自動車大手のダイムラーは6月30日、ドイツのラシュタット工場で次世代コンパクトカーを生産すると発表した。2020年までに開発および生産能力の増強に10億ユーロを投資することでも労使合意した。
ラスタット工場はコンパクトカーの旗艦工場に位置づけられており、「Aクラス」、「Bクラス」および電気自動車「Bクラス・エレクトリックドライブ」、コンパクトSUV「GLA」を生産している。
今回の労使協定では、柔軟性の高い労働時間制度などにより数億ユーロ規模のコスト削減を実施することや、約250人を期間限定なしの正社員として採用することなどでも合意した。今回の労使協定は2024年末までとした。
ラシュタット工場の従業員数は約6,500人。2014年は過去最高となる29万2,784台を生産した。ダイムラーのコンパクトカー(A、Bクラス、CLA、GLA)の2014年の販売台数は前年比24.7%増の46万3,152台と大きく伸びている。
ダイムラーはコンパクトカーをラシュタット工場、ハンガリーのケチケメート工場、中国・北京の合弁工場(BBAC)で生産するほか、フィンランドの自動車受託生産メーカー、ヴァルメット・オートモーティブに「Aクラス」の生産を委託している。