独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは6月24日、チェコのプルゼニで拡張工事を終えた開発拠点の開所式を行った。新しい社屋の建設により、開発センターの使用面積は従来の2倍の約7,000平方メートルに拡大した。建設投資は約400万ユーロ。従業員数は約250人となる。
拡張工事では、オフィスのほか、プロトタイプや治具などを製作するスペース、実験室、耐候試験および耐用寿命試験装置などを整備した。プルゼニの開発拠点では、ソフトウエアの開発・試験、メカトロニクス部品の開発などを行っている。
また、製品開発の「ラピッドプロトタイピング」と呼ばれる分野では金属3Dプリンターを導入した。これにより、幾何学的に複雑な部品を、金属やアルミニウムなどの材料を積層していくアディティブ製法で、試作部品などを従来に比べ短期間に低コストで製作することができる。
ZFは現在、チェコに8拠点を持つ。従業員数は全体で約3,200人。同国の2014年の売上高は約1億ユーロだった(TRWを除く)。