鉄鋼世界最大手のアルセロールミタル (ルクセンブルク)は7日、ポーランドのクラクフ鉄鋼所の改修・近代化工事に総額5 億ズロチ(1億3,000万ユーロ超)を投資すると発表した。アルセロールミタル・ヨーロッパが中東欧事業のコスト競争力や持続可能性を包括的に見直した結果、ポーランドのクラクフ鉄鋼所をフラット製品の中核拠点に位置付けることを決定したという。
今回の投資では、2016年半ばにライフサイクルを終える溶鉱炉第5号の改修工事および酸素転炉(BOF)第3号の近代化工事に、初期投資として総額2億ズロチ(4,000万ユーロ超)を投入するほか、3億ズロチ超(9,000万ユーロ)を投資して、熱間圧延機の生産能力を年90万トン拡大するとともに、溶融亜鉛めっきの生産能力も年40万トン引き上げる。