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2015/7/17

一般・技術・その他 (旧)

堀場、英マイラを買収

この記事の要約

堀場製作所(京都府京都市)は14日、英子会社を通じて、車両開発エンジニアリングや試験設備の提供などを行う英マイラ(MIRA)を同日付けで買収したと発表した。取引価格は約8,310万ポンド(約155億円)。今後、両社のノウ […]

堀場製作所(京都府京都市)は14日、英子会社を通じて、車両開発エンジニアリングや試験設備の提供などを行う英マイラ(MIRA)を同日付けで買収したと発表した。取引価格は約8,310万ポンド(約155億円)。今後、両社のノウハウを統合し、事業拡大および製品・サービスの拡充を進める。特に、自動運転技術や安全性能技術、電気自動車、超低燃費車など次世代モビリティ分野の開発事業を強化する。

マイラは、294ヘクタールの敷地にある試験コースなどを使った試験事業や車両開発に関する設計・エンジニアリング事業、研究開発棟のスペース賃貸事業を展開している。2014 年の売上高は4,611万6,000ポンドだった。今回の買収は英国、米国、中国、インド、ブラジル、モーリシャスの6カ国12社が対象となる。

今後は、次世代モビリティ分野の開発強化に加え、両社の技術の補完効果で事業範囲を拡大し、包括的なサービスを提供していく。また、堀場のネットワークを活用してグローバルな市場展開を強化していく。

今回の取引では、6月に設立した英子会社HRAインターナショナルを増資し、マイラの事業を買収する形をとった。HRAインターナショナルの社名は堀場マイラ(HORIBA MIRA)に変更する。

堀場製作所は、自動車計測システム機器やエンジン計測装置といった既存のエンジン関連事業が今後も主要な役割を果たすと見込む一方、長期的な市場変化に対応するため、次世代モビリティ分野の開発における競争力を強化する。

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