フィンランドの通信大手ノキアのマッピング・位置情報サービス子会社HEREは20日、自動運転車開発プロジェクトの試験用に米国、ドイツ、フランス、日本の4カ国の一部公道の高解像度(HD)地図をすべての自動車メーカーに提供すると発表した。
当初は、米国、ドイツ、フランスのHD地図を提供し、今年末には日本の地図も提供する予定。ドイツは高速道路A9号線(ミュンヘン~ホレダウ間)、フランスでは高速道路A6号線とA10号線の間にある環状道路フランシリエンヌ(N104)の地図を作製した。
HEREは、レーザー光を用いたレーダーであるライダー(LiDAR)技術を装備した車両を走行させてデータを収集し、高度な処理技術によりHD地図を作製している。また、HEREは現在、10社以上の大手自動車メーカーと自動運転技術に関する開発プロジェクトを共同で実施しているという。