独自動車大手ダイムラーのディーター・ツェッチェ社長と仏ルノーのカルロス・ゴーン社長は16日、フランクフルトモーターショー(IAA)に合わせて開いた記者会見で、両社の提携関係が拡大・加速していると報告した。
2015年は、4月にピックアップトラックの開発・生産で協力すると発表したほか、9月にはメキシコ中部のアグアスカリエンテスでダイムラーと日産が折半出資で設立した合弁工場(COMPAS)の建設を開始した。
また、今年のIAAでは、日産が高級車ブランドのインフィニティのプレミアムアクティブコンパクト「Q30」を発表。同モデルは、ダイムラーのコンパクトカーアーキテクチャーのコンポーネントを共有している。
両社はさらに、共同プラットフォームを採用した新型「スマートフォーツー」と「スマートフォーフォー」の電気自動車(EV)の開発に取り組んでいる。両モデルは2016年後半に発売する予定。
2010年4月に開始したダイムラーとルノー・日産アライアンスの戦略提携は、当初の3プロジェクトから現在は13プロジェクトに広がっている。