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2015/10/9

企業情報 - 自動車メーカー

トヨタ、ベルギー拠点に水素供給ステーション建設

この記事の要約

ベルギーのサベンタムにあるトヨタ自動車の欧州統括会社トヨタモーターヨーロッパ(TME)で2日、公共の水素供給ステーションの建設工事が始まった。ベルギー初の公共水素ステーションになるという。同ステーションは2016年半ばに […]

ベルギーのサベンタムにあるトヨタ自動車の欧州統括会社トヨタモーターヨーロッパ(TME)で2日、公共の水素供給ステーションの建設工事が始まった。ベルギー初の公共水素ステーションになるという。同ステーションは2016年半ばに開設する予定。建設・運営は仏工業ガス大手のエア・リキードが担当する。

TMEはエア・リキードにステーション用地を20年間、無料で利用できる権利を与えている。また、燃料電池車の普及促進に向けたプロジェクト「SWARM」の一環として燃料電池水素共同実施機構(FCH-JU)がステーションの建設を資金支援している。

エア・リキードは現在、世界75カ所で水素ステーションを運営しており、年内にドイツ、デンマーク、フランスでさらに水素ステーションを開設する予定。

トヨタは欧州ではドイツ、デンマーク、英国の3カ国ですでに、燃料電池車「ミライ」を販売している。2016年上半期には欧州4カ国目の市場としてベルギーに「ミライ」を投入する計画。

マジャールスズキ、ハンガリーの9月販売で首位に

スズキのハンガリー子会社マジャールスズキは1日、9月のハンガリー市場における販売が928台となり、同国市場で首位となったと発表した。9月の市場シェアは14.8%。1~9月の累計販売は5,049台となった。

3月に発売した新型SUV「ビターラ」の販売が好調で、同モデルは9月の販売が597台、1~9月の累計は2,119台で、いずれもSUV部門で首位につけている。小型車「スウィフト」も1~9月の累計販売(1,550台)でBセグメント部門の首位となった。

マジャールスズキは、国内75カ所にディーラー網を展開している。

露GAZ、CNGモデルを開発

ロシア商用車大手のGAZは10月6~9日に開催されたサンクトペテルブルグ国際ガスフォーラムで新しい圧縮天然ガス(CNG)車のシリーズを発表した。

小型商用車「GAZelle NEXT」をベースにしたフードトラックは、天然ガスとガソリン燃料で走行するバイフューエルエンジン(「EvoTech Turbo CNG」エンジン)を搭載する。ターボチャージャー付きエンジンで、最高トルク255Nm、最大出力は120馬力を引き出す。航続距離は合計700キロメートルで、天然ガスのみでは300キロメートルを走行することができる。食品の移動販売などに利用するフードトラック用として汚れが落ちやすく耐久性に優れる樹脂材料を内装や外装に使用している。

中型トラック「GAZon NEXT」をベースにしたごみ収集車用のダンプトラックは、CNGエンジン「YaMZ‐534」(出力149馬力、最高トルク490Nm)を搭載する。航続距離は370キロメートル。コンパクトな設計が特徴で、都市部や大規模な工場内での使用に適している。

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