2015/10/16

総合 – 自動車産業ニュース

ディーゼル車の新たな排ガス規制、欧州委が段階的導入の具体案を提示

この記事の要約

独フォルクスワーゲン(VW)による規制逃れが波紋を広げるなか、EU加盟国は7日、ブリュッセルで運輸当局者による会合を開き、2017年秋から導入されるディーゼル車の新たな排ガス規制について協議した。英紙フィナンシャル・タイ […]

独フォルクスワーゲン(VW)による規制逃れが波紋を広げるなか、EU加盟国は7日、ブリュッセルで運輸当局者による会合を開き、2017年秋から導入されるディーゼル車の新たな排ガス規制について協議した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、欧州委員会は新規制「ユーロ6」で定められた窒素酸化物(NOx)の排出基準について、最初の2年間は最大60%の超過を認める方針を打ち出したもようだ。17年からは新車の型式認証で新たに路上走行試験の実施が義務付けられることになっており、メーカー側からは「対応が追いつかない」といった声が上がっている。欧州委の提案はこうした現状を踏まえたものだが、業界団体や一部の加盟国では規制の見直しを求める声が根強く、今後の調整は難航が予想される。

ユーロ6は域内で販売されるすべての新車について、17年9月からNOxの排出量を段階的に削減し、最終的には20年までに0.080g/km以下に抑えることを求めている。現行のユーロ5では排出基準が0.180g/kmとなっており、これを半分以下に削減するという厳しい内容だが、17年秋からは路上走行試験の実施も義務化されるため、各メーカーは技術面に加えて新たな検査体制への対応を迫られている。業界側は20年までに0.080g/kmの基準値を達成することは現実的に不可能として規制の見直しを求めており、欧州委が妥協策を検討していた。

欧州委の提案によると、EU内で販売される新型車は予定通りに17年9月以降、従来からの実験室での試験に加えて路上走行試験の実施が義務付けられる。一方、NOx排出量については19年9月までの2年間、基準値の1.6倍にあたる最大0.128g/kmまで許容される。

ただ、英自動車情報サイト「オートエクスプレス」によると、メーカー側は17年から20年は基準値の2.75倍、20年以降についても1.7倍まで新車のNOx排出量を認めるよう求めているもよう。また、FT紙によると、7日の会議ではイタリアやスペインなどからNOxの排出基準自体の見直しを求める声が上がったという。

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