独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は16日、ダイムラーのクリスチーネ・ホーマン・デンハルト・インテグリティ・法務担当取締役(65)が2016年1月1日付けでVWが新設するインテグリティ・法務担当取締役に移籍すると発表した。
ダイムラーはVWの要請に応じ、ホーマン・デンハルト取締役の2017年2月28日までの契約が終了する前にVWへの移籍を承認した。ダイムラーのハンスディーター・ペッチュ監査役会長は今回の措置について、「ダイムラーの企業と文化にコンプライアンス(順守)がしっかりと根付いた今、ドイツの自動車産業におけるグッドガバナンス(良い統治)のために要請に応じた」とコメントしている。
ホーマン・デンハルト氏は、独ヘッセン州の法務大臣や科学・芸術大臣、連邦憲法裁判所の裁判官を務めた経歴を持つ。ダイムラーのインテグリティ・法務担当取締役は2011年2月から務めている。