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2015/10/23

企業情報 - 部品メーカー

独ZF、エレクトロモビリティー部門を新設

この記事の要約

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは20日、2016年1月1日付けでエレクトロモビリティー(電気駆動車)部門を新設すると発表した。グループ内に分散しているエレクトロモビリティー関連事業をドイツのシュヴァインフ […]

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは20日、2016年1月1日付けでエレクトロモビリティー(電気駆動車)部門を新設すると発表した。グループ内に分散しているエレクトロモビリティー関連事業をドイツのシュヴァインフルトに集約する。また、ショックアブゾーバーの生産体制を見直し、シュヴァインフルトなど国内の3工場から大部分の生産を国外へ移管する計画も明らかにした。

新しいエレクトロモビリティー部門には、乗用車用駆動技術、乗用車用車台技術、商用車技術、産業技術の既存の4部門と、米同業TRWオートモーティブの買収により新設したアクティブ・アンド・パッシブ・セーフティーテクノロジー部門の5つの事業部門を統合する。新部門は、電子システムと電気駆動技術を柱とし、これをグループ内のさまざまエレクトロモビリティー関連プロジェクトが補足する形となる。

ZFは従来、駆動装置や車台など機械系部品を中核事業としてきたが、電気電子部品事業や安全システム事業を強化するため、TRWオートモーティブを買収した。TRWの買収手続きは今年5月半ばに完了している。

■ ショックアブゾーバーの国内生産をスロバキアとトルコに移管

ショックアブゾーバーは、国内工場では生産コストが高く、競争力のある価格を維持できないため、国外に生産を移管する。

シュヴァインフルト、アイトルフ、アールヴァイラーの国内3工場の生産の大部分をスロバキアのレビツェ工場とトルコのゲブゼ工場に移管する。電子制御式ショックアブゾーバーなど、高い技術力が求められるショックアブゾーバーやその他の製品の生産は、シュヴァインフルト工場から、アイトルフ、アールヴァイラーの国内2工場や、東欧の拠点に移管する。

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