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2015/10/23

企業情報 - 部品メーカー

三菱レイヨン、ドイツに炭素繊維中間基材の工場新設

この記事の要約

三菱レイヨン(東京都千代田区)は13日、ドイツに炭素繊維中間基材の工場を新設すると発表した。自動車用の炭素繊維複合材(CFRP)部品を製造する独バイエルン州のグループ会社ベティエ(Wethje Carbon Compos […]

三菱レイヨン(東京都千代田区)は13日、ドイツに炭素繊維中間基材の工場を新設すると発表した。自動車用の炭素繊維複合材(CFRP)部品を製造する独バイエルン州のグループ会社ベティエ(Wethje Carbon Composites GmbH)の工場敷地内に新設備を導入し、2016年9月から中間基材「シートモールディングコンパウンド(SMC)」を生産する予定。低コストで成形しやすいSMCの生産により、量産車向けCFRPの需要拡大に対応する。

SMCは、長さ数センチメートルの繊維を樹脂中に分散させたシート状の材料をプレス成型する加工法で、炭素繊維の織物に樹脂を含浸させたプリプレグ中間基材と比べ、複雑な形状の部材を短時間で成形することができるという。また、金属のように機械特性が均質であるため、従来の部品設計ノウハウを活用しやすい利点もあるという。

欧州の自動車業界は排ガス規制の強化に対応するため、車体軽量化の開発を強化している。同社は、軽量なCFRP部品が今後、高級車だけでなく、量産車にも採用が広がる見通しであることから、SMCの生産を決めたとしている。

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