独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は10日、新設したVWグループのデジタル化戦略部門の責任者に米IT大手アップル出身のヨハン・ユングヴィルト氏(42)が2015年11月1日付けで就任したと発表した。同氏はマティアス・ミュラー社長に直接、業務報告する。
ユングヴィルト氏(42)は2014年に米アップルのマック・システムズ・エンジニアリングのディレクターに就任し、製品開発や国際開発チームの統括、特別プロジェクトグループのサポートなどを担当した。
2009年には、米カリフォルニア州サニーベールにあるメルセデス・ベンツの北米研究開発センターの社長兼最高経営責任者(CEO)に就任し、自動運転やパワートレイン、電気駆動技術、テレマティクスなど米国市場における研究開発全般を統括していた。
ユングヴィルト氏はルーマニアのロイスマルクト出身。ドイツの大学で電気工学を学んだ後、職業経験を積みながら米マサチューセッツ工科大学(MIT)国際自動車プログラム(IMVP)に参加した経歴を持つ。