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2015/11/13

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独オスラム、マレーシアに新工場・2020年の新戦略発表

この記事の要約

独照明大手のオスラムは10日、2020年までに新技術の開発・生産に約30億ユーロを投資する計画を発表した。約20億ユーロを研究開発に、約10億ユーロをマレーシアに建設する新工場に投資する。また、半導体ベースの技術に重点を […]

独照明大手のオスラムは10日、2020年までに新技術の開発・生産に約30億ユーロを投資する計画を発表した。約20億ユーロを研究開発に、約10億ユーロをマレーシアに建設する新工場に投資する。また、半導体ベースの技術に重点を置いた新たなイノベーション・成長戦略「ダイアモンド」を実行し、2020年半ばまでに売上高で年平均8%、EBITDAベースの営業利益で年平均9%の成長を目指す。

光半導体(オプトセミコンダクターズ:OS)部門では、マレーシアのクリムにLED照明の発光素子であるLEDチップの工場を建設する。初期投資は約3億7,000万ユーロ。2020年までに総額約10億ユーロを投資する計画。同工場では、6インチのLEDチップを生産する。光半導体分野ではオスラムがすでに強い市場地位を確立している自動車や携帯機器向けの照明のほか、一般照明でも高い成長を見込んでいる。

特殊照明(SP)部門では、自動車のヘッドライト用レーザーモジュールや、有機発光ダイオード(有機EL)を使用した自動車用ライトなどの新技術で成長を見込んでいる。オスラムは自動車用のレーザーおよび有機EL照明の市場規模が2025年には約11億ユーロに拡大すると予想している。

新設したライティングソリューションズ・アンド・システムズ(LSS)部門では、先進的な照明ソリューションや、電子工学、ソフトウエアの開発を強化する。

また、研究開発では、「スマートシティ」(照明の遠隔制御)やレーザーおよび有機EL照明の開発に特に重点を置く方針を示している

新戦略「ダイアモンド」では、2020年の目標として、◇売上高は50億~55億ユーロ(一般照明事業の分社化を踏まえた上で年平均8%の成長)◇EBITDAベースの営業利益は9~10億ユーロ(年平均9%の成長)など――を掲げている。

オスラムの2015年度決算(9月30日締め)の売上高は約56億ユーロだった。同社は世界に約3万3,000人の従業員を抱えている。

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