英自動車工業会(SMMT)が11月19日発表した2015年10月の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は14万8,976台となり、前年同月に比べ0.7%減少した。全体の8割近くを占める輸出向けが1.5%増加した一方、国内向けは8.3%減少した。1~10月の累計は前年同期比2.8%増の131万8,452台で、2005年以降では最も高い水準となっている。
■ 10月の商用車生産、10.5%増加
商用車生産は、10月が前年同月比10.5%増の7,995台。輸出向けが32.1%増の3,781台と好調だった。欧州市場の回復が輸出好調の背景にある。1~10月の累計は前年同期比36.9%増の7万9,401台。国内向けが40.8%増、輸出向けも33.1%増と大幅な2ケタ増となった。
エンジンの生産は10月が前年同月比4.0%増の21万9,737基。輸出向けが13.2%増と好調だった一方、国内向けは8.0%の減少となった。1~10月の累計は200万7,157基と、前年同期を1.3%下回ったが、SMMTのホーズ会長は「200万の大台を超えたことは市場の安定を反映している」とコメントした。