独高級車大手のアウディは、組み立て工程の生産ラインに手の負担を軽減する効果のある手袋を試験導入している。インゴルシュタットとネッカースウルム(以上、ドイツ)、ブリュッセル(ベルギー)、ジュール(ハンガリー)の4工場で従業員約1,000人が手袋を試験的に装着しており、今年末には4工場の生産ラインのすべての従業員に手袋の導入を拡大する。
アウディのドアの生産ラインでは例えば、1シフトあたり約300のドア枠を取り付けている。今回のプロジェクトでは、取り付け作業で手の関節や手首にかかる負担を軽減するとともに、生産現場の安全性を改善するため、手袋を導入した。
この手袋は医療装具などを開発・生産する独スペアー(Spoerer)と共同開発した。通気性のあるテフロン製で、手のひら部分にはフォーム材が施されている。また、手首は伸縮性のある材料で固定し安定性を高めた。