独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手MANトラック・アンド・バスは11月27日、デジタル化やテレマティクスサービスの分野を強化するため新しい事業分野として「テレマティクス・アンド・デジタルソリューションズ」を開設したと発表した。
同事業分野の責任者にはマークス・リピンスキー氏が就任した。リピンスキー氏は、自動車や航空業界向けのプロジェクトマネージメントなどを事業とするソフトウエア会社Actanoで最高経営責任者(CEO)を務めた経歴や、独自動車大手ダイムラーの子会社で商用車向けのテレマティクスソリューションを開発・販売するフリートボード(FleetBoard)で2009~2012年までCEOを務めた経験を持つ。
MANトラック・アンド・バスのヨアヒム・ドレースCEOは、「将来は第1級のバスやトラックを販売するだけは十分ではなくなる。我々の顧客はこれまで以上にデジタルソリューションや人間工学を活用したテレマティクスサービス、商用車のネットワーク化を要求するようになる」と述べ、同分野の強化は不可欠であるとの見解を示している。