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2015/12/4

企業情報 - 部品メーカー

HERE、オランダ政府の高度交通プロジェクトに協力

この記事の要約

フィンランドの通信大手ノキアのマッピング・位置情報サービス子会社ヒア(HERE)は11月25日、移動通信網をベースとした高度交通システムの構築を目指すオランダ政府のプロジェクト「Beter Benutten(Optimi […]

フィンランドの通信大手ノキアのマッピング・位置情報サービス子会社ヒア(HERE)は11月25日、移動通信網をベースとした高度交通システムの構築を目指すオランダ政府のプロジェクト「Beter Benutten(Optimising Use)」に協力すると発表した。スマートフォン、交通インフラ、交通管理センターの間で高効率のデータ通信を実現し、渋滞解消や移動時間の短縮、安全性向上を目指す。オランダが欧州連合(EU)の議長国となる2016年上半期にはアムステルダムで同プロジェクトの実演を計画している。

オランダ政府は「Beter Benutten」を立ち上げ、地方自治体や企業と協力し、交通量の多い地域の道路、水路、鉄道交通の改善に取り組んできた。2014年には交通量の最も多い地域を特定し、渋滞を20%減らすことを目標に掲げた。これに続く2014~2017年には交通量の最も多い地域のドアツードアの移動時間を10%短縮することを目指しており、同期間中に政府と自治体が共同で6億ユーロを投資することで合意した。

「Beter Benutten」では既存の移動通信網を活用することによりコスト負担を抑えている。2014~2017年の新規プロジェクト期間には、既存の第3世代(3G)および第4世代(4G/LTE)の移動通信網、HEREのロケーションクラウド技術およびデータ分析技術を活用した高効率のデータ通信により、交通事故や道路凍結、渋滞などの交通情報を迅速に伝達するシステムの構築に取り組む。

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