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2015/12/18

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独コンチネンタル、CESにデモカーを出展

この記事の要約

独自動車部品大手のコンチネンタルは来年1月6~9日に米ラスベガスで開催される家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」に「インテリジェント・グラス・コントロール」と呼ばれる特殊フィルムを窓ガラスに組 […]

独自動車部品大手のコンチネンタルは来年1月6~9日に米ラスベガスで開催される家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」に「インテリジェント・グラス・コントロール」と呼ばれる特殊フィルムを窓ガラスに組み込んだデモカーを出展する。電圧によりガラスの明るさを調整できるシステムで、デモカーではサイドガラス、リアガラス、フロントガラスに同技術を採用した。

窓ガラスの明るさを自在に調整できるようになれば、日差しの強い日に窓ガラスを暗くして車内の温度を低く抑えたり、サンバイザーを使用せずに朝日や西日の眩しさを防いだりすることができる。また、日差しを防いで車内温度を低く抑えることができれば、空調機器の小型化による軽量化や、空調に使用するエネルギーを節約し、燃費を改善することもできる。コンチネンタルでは、同技術の採用により走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を約4グラム削減できるほか、電気自動車では航続距離を約5.5%伸ばすことができると試算している。

「インテリジェント・グラス・コントロール」では、ガラスに粒子が組み込まれており、通常は粒子が分散しているため、車内からは外が見えるが外部からは車内が暗くて見えない状態になっている。電圧をかけると粒子が整列してガラスが透明になり双方向から見えるようになる仕組み。同技術はすでに高級モデルの一部でルーフガラスに採用されているが、価格が高いため広い面積の窓や中型車ではまだ採用されていないという。

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