英自動車工業会(SMMT)の発表によると、印タタ・モーターズ傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)は英国工場における2015年の生産が48万9,923台となり、前年首位の日産を抜いて同国で最も生産台数の多いメーカーとなった。タタ・モーターズがラインアップの拡充や生産設備の近代化に大型投資したことが背景にある。2009 年の英国生産実績(15万8,000台)から3倍以上に拡大した。
JLRの販売は好調で、2015年は前年比5%増の48万7,065台に拡大した。最大市場の欧州では前年比28%増の11万298台、英国は10万636台(21%増)、北米は9万4,066台(25%増)といずれも2ケタ増の成長を確保した。
市場調査会社HISによると、JLRの英国生産規模はさらに拡大する予定で、2017年には59万5,000台となる見通し。HISでは、その後は英国工場の負担を軽減するため、国外工場の生産を拡大すると見込んでいる。