ZF、TRWオートモーティブ買収で増収増益

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは3月22日、2015年通期の売上高が292億ユーロとなり、前年に比べ58.7%増加したと発表した。昨年の大型買収による一時的な増収増益効果に加え、為替相場の影響と自力成長(5%)も好業績に寄与した。営業利益(EBIT)は16億ユーロとなり、前年に比べ4億9,800万ユーロ増加した。EBITベースの売上高利益率は5.5%となる。

2015年の売上高292億ユーロのうち、2015年5月15日付で買収した米同業TRWオートモーティブの買収により新設したアクティブ・アンド・パッシブ・セーフティーテクノロジー部門の売上高が89億ユーロを占める。また、地域別の売上高の割合は、欧州が前年の56%から47%に縮小した一方、北米は20%から28%に、アジア・大平洋地域も20%から22%に拡大し、世界的なバランスが改善した。

2016年はTRWオートモーティブを買収した効果が通年で反映されるため、売上高は350億~360億ユーロに拡大すると予想している。また、中期的には、市場の平均的な成長率を上回る7%の成長を見込んでいる。2016年のEBITベースの売上高利益率は5~6%となる見通し。

上部へスクロール