独高級車大手BMW のフリードリヒ・アイヒナー財務担当取締役は2015年通期決算の報告会でアナリストに対し、「中国市場の販売価格はかなり安定しており、悪化はしていない」との見解を示した一方、「我々の懸念は米国市場である」との見解を示した。中国では需要を回復させるため第4四半期に在庫を放出した後、市場が底を打ったようだ、と述べたほか、中国で販売する台数を大幅に減らしたことで運転資金を約7億5,000万ユーロ改善することができた、と説明した。その一方で、米国市場については、「中古車市場からすでにいくらかプレッシャーがかかっており、在庫のリバランスにすでに着手した。米国市場は今年、最も大きなリスクであると捉えている」との見解を示した。同取締役は、BMWは適切な利益率を確保し、かつ、新技術やデジタル事業の開発に投資するため、数億ユーロ台後半のコスト削減を必要としている、と言及した。