伊タイヤ大手のピレリは4月20日、メキシコ中部のグアナフアト州シラオに2億ドルを投資して新工場を建設する計画を発表した。2012年にシラオに建設した既存工場に次いで2工場目となる。新工場は2017年に操業を開始する予定。
既存工場へはこれまでに3億6,000万ドルを投資した。新工場の建設で2016年から2億ドルを投資する。また、2016~2017年に5,000万ドルを投資する計画で、累計投資は2018年末までに2工場合わせて6億ドルを超える予定。
シラオ工場では、プレミアム製品の生産に注力しており、乗用車やSUV向けにハイパフォーマンスタイヤおよびウルトラハイパフォーマンスタイヤを生産している。従業員数は現在、1,400人。2015年の生産実績は約300万本で、今後さらに年500万本に引き上げる計画。新工場の生産能力は年約250万本。これにより、シラオ工場の生産能力は2018年末までに計750万本に拡大する予定。
北米自由貿易協定(NAFTA)圏におけるピレリの2015年の売上高は8億6,100万ユーロと、前年に比べ21.7%増加した。これはグループ売上高の13.7%に相当し、前年の11.8%から1.9パーセントポイント増加した。