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2016/5/6

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BMW、航続距離を伸ばした新モデル「i3(94Ah)」を発売

この記事の要約

独高級車大手のBMWは2日、電気自動車「i3」からこれまでよりエネルギー密度の高いリチウムイオン電池を搭載したモデル「i3(94Ah)」を発売すると発表した。電池容量は33キロワット時(kWh)で、1回のフル充電による航 […]

独高級車大手のBMWは2日、電気自動車「i3」からこれまでよりエネルギー密度の高いリチウムイオン電池を搭載したモデル「i3(94Ah)」を発売すると発表した。電池容量は33キロワット時(kWh)で、1回のフル充電による航続距離は新欧州ドライビングサイクル(NEDC)燃費モードで300キロメートル(km)に伸びる。悪天候時や空調機器を使用する日常の走行でも最大200 kmを走行することができる。

新モデルの航続距離は、従来モデル「i3(60Ah)」(電池容量:22kWh)の190 km(NEDC)と比べると約50%拡大する。ただ、電池の大きさは従来モデルと変わらず、従来モデルの電池をエネルギー密度の高いリチウムイオン電池と交換することもできる。交換した従来モデルの電池は、定置用蓄電池の電池として再利用する。

BMWはリチウムイオン電池を韓国サムスンの子会社であるサムスンSDIから調達しており、今回の新型電池の採用もサムスンSDIとの協力により実現した。

新モデル「i3(94Ah)」は、出力125kW/170PSの電気モーターを搭載し、停止した状態から7.3秒で時速100kmに加速する。時速0~60kmの加速性能は3.8秒。また、走行100km当たりの燃費(NEDC)は12.6 kWhとなっている。

なお、BMWは引き続き従来モデル「i3(60Ah)」も販売する。また、両モデルで、2気筒ガソリンエンジンを搭載したレンジエクステンダーモデルも販売する。両モデルともレンジエクステンダーの搭載により航続距離を150km伸ばすことができる。

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