BMWのハラルド・クリューガー社長は12日の定期株主総会で、2015年の業績および2016年の見通しについて語るとともに、3月に発表した将来戦略「ナンバーワン・ネクスト」について説明した。
2015年については、BMWグループが目標としていた、◇販売およびグループの税引き前利益で堅調な成長◇世界の高級車セグメントにおける主導的な地位◇自動車部門の営業利益率(EBITベース)で8~10%――を達成したと説明。2016年についても、販売、グループの税引き前利益で前年実績を上回る業績と、自動車部門の営業利益率(EBITベース)で8~10%を目指すとした。
■今夏までにプラグインハイブリッド車5モデルを発売
新型「7シリーズ」では、同シリーズで初の高性能仕様モデル「Mパフォーマンス」に加え、同シリーズ初のプラグインハイブリッド車も投入する。プラグインハイブリッド車は、新型「7シリーズ」のほか、新型「7シリーズ」のロングバージョン、「2シリーズ」、「3シリーズ」、「X5」からも発売する計画で、今夏に計5モデルのプラグインハイブリッド車が揃う。プラグインハイブリッド車はいずれも「iパフォーマンス」仕様車として販売する。
■18年に「X7」と「i8ロードスター」、21年に「iネクスト」を発売
クリューガー社長はまた、BMWグループの展望(ビジョン)は「ナンバーワン」であることであり、「ナンバーワン」であるための6つの要素として、◇ブランドとデザイン◇製品◇技術◇顧客体験およびサービス◇デジタル化◇利益性――を挙げた。
デザインは、現在も将来も顧客が高級車を求める際の1番の要素になると指摘。製品については、2018年に「X7」を、サブブランド「BMW i」からは2018年に「i8ロードスター」、2021年に「iネクスト」を発売する計画を明らかにした。