欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2016/7/22

一般・技術・その他 (旧)

独ダイムラー、自動運転バスをオランダで公開運行

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは18日、オランダのアムステルダムで自動運転機能を装備した「メルセデスベンツ・フューチャー・バス」を披露、スキポール空港からハールレムまでのバス用レーン(BRT:バス・ラピッド・トランジット・レー […]

独自動車大手のダイムラーは18日、オランダのアムステルダムで自動運転機能を装備した「メルセデスベンツ・フューチャー・バス」を披露、スキポール空港からハールレムまでのバス用レーン(BRT:バス・ラピッド・トランジット・レーン)約20キロメートルを自動運転で走行した。ドライバーは運転席に着いており、自動運転とドライバーによる手動運転を切り替えることができる。

同モデルはメルセデスベンツのバス「シタロ」をベースに開発した。全長は12メートルで、トラック用に開発した高度運転支援システム「ハイウェイ・パイロット」をベースに開発した「シティ・パイロット」を装備する。カメラやレーダーシステム、全地球測位システム(GPS)などによりバスの位置や周辺状況を掌握し、カーブやトンネルの走行や信号や停留所での停止、ドアの開閉なども自動運転で操作することができる。最高速度は法定速度の時速70キロメートルとなっている。

内装は、乗車時間の異なる乗客がそれぞれ快適に過ごせるように3つのカテゴリーを持つ設計とした。例えば、後部はラウンジ風のデザインで携帯端末を無線充電できるスペースも設けた。

自動運転機能を装備したバスは、安全性が向上するほか、燃費改善や、タイヤ、ブレーキなどの部品の寿命延伸といった効果があり、ドライバーの負担軽減、乗客の快適性・安全性の向上、バス運営会社のコスト軽減など、バス運行に関わるさまざまな面に利点がある。

ただ、今回発表したモデルは既存のバスにさまざまな技術を搭載して開発したものであり、ダイムラーは量産化にはまだ時間がかかるとの見通しを示している。

企業情報 - 自動車メーカー
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |