独自動車部品大手のフロイデンベルクは13日、中国の蘇州にある工場で自動車用ヘッドライナー(天井部分の内装)の新しい生産ラインを稼働させたと発表した。フロイデンベルク・パフォーマンス・マテリアルズはフロイデンベルクグループの不織布メーカーで、中国では、日本バイリーン(東京都中央区)との合弁会社フロイデンベルグ&バイリーン ノンウーブンズ(蘇州)を通して事業展開している。
フロイデンベルクは中国にここ10年で3億ユーロ以上を投資してきた。同社のアジア事業の責任者であるベティーナ・シェーンベアンザン氏は、「中国では引き続き、長期的に多くの成長機会があると見込んでおり、競争力を強化するためには、ハイテクインフラや現地の研究開発設備を含め継続的に生産能力を拡大していかなければならない」とコメントする。
フロイデンベルグ&バイリーン ノンウーブンズは、自動車向け内装部品のほかに、産業向けに衣料用や換気装置用などの不織布も供給している。
日本バイリーンの株主構成(2016年4月1日現在)は、フロイデンベルグが75%、東レが25%となっている。