独高級車大手のBMWは9月15日、7世代目となる新型「5シリーズ」をドイツのディンゴルフィング工場で生産すると発表した。年内に生産を開始し、2017年初めに市場投入する計画。
BMWのオリバー・ツィプセ生産担当取締役は新型「5シリーズ」の生産について、「これによりディンゴルフィングはBMWの上級モデルシリーズの生産におけるコンピテンスセンターであり続ける」とコメントした。
ディンゴルフィング工場では、「7シリーズ」と「6シリーズ」の全てのモデルを生産しており、「5シリーズ」でも引き続き、全モデルを生産する。また、新型「5シリーズ」はカナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナル傘下のマグナ・シュタイヤー(オーストリア)への生産委託が決まっており、ディンゴルフィング工場は「5シリーズ」の国際的な生産ネットワークを主導するマザー工場に位置付けられる。
マグナ・シュタイヤーは2003~2010年までBMW「X3」を、現在はMINI「カントリーマン」とMINI「ペースマン」を受託生産しており、今回は2回目のBMWモデルの受注契約となる。
ディンゴルフィング工場では年末に、マグナ・シュタイヤーのグラーツ工場では2017年初めに新型「5シリーズ」の生産をそれぞれ開始する予定。なお、ディンゴルフィング工場ではBMWの「3シリーズ」と「4シリーズ」も生産しており、生産規模は年約35万台となっている。