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2016/9/30

一般・技術・その他 (旧)

ハノーバー商用車見本市、盛況のうちに閉幕

この記事の要約

ドイツのハノーバーで開催された国際商用車見本市(IAA)(一般公開:9月22~29日)が9月29日、盛況のうちに閉幕した。独自動車工業会(VDA)によると、今年は2年前の前回に比べ、開催日数が1日少なかったため、来場者数 […]

ドイツのハノーバーで開催された国際商用車見本市(IAA)(一般公開:9月22~29日)が9月29日、盛況のうちに閉幕した。独自動車工業会(VDA)によると、今年は2年前の前回に比べ、開催日数が1日少なかったため、来場者数を単純比較はできないが、1日あたりの来場者数は約25万人と、盛況だった。今回の出展では、世界初公開が332件、欧州初公開は100件を超えた。テーマでは、エレクトロモビリティ、デジタル化、都市部における物流に注目が集まった。

VDAによると、出展者や来場者の国際化も進んでおり、国外からの出展者は全体の61%(2014年:59%)、出展国数は52カ国(2014年:45カ国)に増えた。国外からの出展者が最も多かった国は、中国(229)で、イタリア(145)、オランダ(121)、トルコ(92)、フランス(85)が上位を占めた。

また、業界関係者の来場が多く、交渉が盛んに行われ、受注に至ったケースも多かったもよう。VDAによると、来場者のうち業界関係者は全体の86%(2014年:84%)を占めた。

■ 露GAZ、IAAに初出展

ロシア商用車大手のガズ(GAZ)は今回、IAAに初めて出展した。同社のジークフリート・ヴォルフ監査役会長は、独経済紙『ハンデルスブラット』の取材に対し、出展の目的は、「市場動向を見極めるため」と説明した。ただ、ドイツのような西欧市場へ進出する方針はなく、ロシアのように厳しい気候で道路事情が悪い市場に重点を置いているという。GAZ製の商用車は、そのような厳しい環境でも壊れにくく、故障しても修理しやすい利点があるという。一方。西欧では独自の修理工場やサービス網を構築しなければならないためコスト負担が大きい、と説明した。

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