独高級車大手のBMWは10月27日、ドイツのランツフートに建設した軽量化技術開発センターの開所式を行った。同技術センターへの投資は約2,000万ユーロ。約160人のエンジニアが革新的なハイテク素材や複合部材の開発などに取り組む。
BMWのオリバー・ツィプセ取締役(生産担当)は新センターの開設にあたり、「軽金属、鋳造、樹脂、炭素繊維複合材料に関する技能がこれほど一カ所に集約している場所は他にはない。この新しい建物において完璧な技術連携活動を通して我々は自動車の軽量化技術を新たな水準に引き上げる」とコメントした。
同研究所はランツフート工場の隣接地に建設されており、BMWは生産と研究開発の相乗効果を見込んでいる。
ランツフート工場には現在、約4,100人が勤務。エンジンや車台の軽量鋳造部品や、外装用の樹脂部品、カーボン車体部品、コックピットや周辺機器、電気駆動システム、特殊エンジン、カルダンシャフトなどを生産している。
同工場ではサブブランド「BMW i」のモデルやBMWの旗艦モデルである「7シリーズ」向けの部品も生産している。