独ドライバーの過半数がEV購入に肯定的=ユーゴブ調査

世論調査会社ユーゴブ(YouGov)はこのほど、電気自動車(EV)の購入意識に関するアンケート調査をドイツで実施した(対象:63,000人、実施期間:2016年)。「今後4年以内にEVを購入する意思がある」と回答した人は全体の53%、「少し高くても環境に良い車を購入したい」と回答した人は55%と、ドイツのドライバーの半数がEV購入を前向きに考えている。

EVを選ぶ理由は「環境のため」(90%)、「騒音を減らすため」(82%)、「燃料費を削減するため」(75%)。また、購入をためらう理由には「値段が高い」(89%)、「航続可能距離が短い」(88%)、「充電ステーションが近くにない」(85%)、「充電時間が長い」(76%)などを挙げている。航続可能距離が301km-500kmに伸びた場合、および充電ステーションが1km-3km間隔で整備された場合、回答者の購買意欲はさらに大きく上がる。

実際、航続距離のニーズを満たしているEVは数多く存在するが認知度が低い。顧客とのコミュニケーションが自動車メーカーにとって今後の課題となりそうだ。

ドイツ政府は昨年7月にEV普及促進のため補助金制度を導入したが、2016年のEV新車登録台数は前年比8.3%減の1万1,410台にとどまっている。

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