BMW、デザインチームの人事発表

独自動車大手のBMWグループは8日、デザインチームの新人事を発表した。BMWグループの中核ブランドであるBMWのデザイン責任者にヨゼフ・カバン氏(44)、「BMW i」および「BMW M」のデザイン責任者にはドマゴイ・ジュケッチ(41)が就任する。

カバン氏はスロバキア出身で、フォルクスワーゲン(VW)・グループからの転職となる。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、カバン氏は、VWのジュニア・デザイナーとしてキャリアスタートした。アウディの外装デザインの責任者を務めたほか、2008年にはシュコダのチーフデザイナーに就任した。

ジュケッチ氏は2010年からBMWグループに勤務している。BMWブランドの外装デザインなどに従事してきた実績があり、近年は「BMWi」のデザインを担当していた。

今回の人事は、カバン氏の前任者であるカリム・ハビブ氏が希望退職したことを受けた措置。「BMW i」のチーフデザイナーを2010年から務めていたフランス出身のブノア・ジャコブ氏は、2016年4月に中国の電気自動車の新興企業フューチャー・モビリティにヘッドハンティングされた。

BMWグループではこのほか、2016年夏に、BMW傘下の超小型車ブランドMINIのチーフデザイナーであったデンマーク出身のアンダース・ワーミング氏がドイツ・中国系自動車メーカーのボルクヴァルトに転じたが、ワーミング氏の後任はまだ決まっていない。

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