仏自動車大手のルノーが10日発表した2016年12月通期決算の純利益は前期比19.7%増の35億4,300万ユーロとなり、過去最高を更新した。販売台数が最高水準に達し、収益を押し上げた。売上高は13.1%増の512億4,300万ユーロで、こちらも最高記録となった。
ルノーは同期に英ポンドが英国のEU離脱決定で下落したことなどで、7億200万ユーロの為替差損を出した。しかし、販売が全地域で伸び、販売台数は13.3%増の318万台と過去最高を更新。仏自動車メーカーではPSAグループの315万台を抜いて1位に躍り出た。
これを受けてルノーは同日、2022年までに年間売上高を700億ユーロに引き上げるという中期目標を設定したことを明らかにした。