独シューラー、中国の工場をファインツールへ売却

独プレス機大手のシューラーは中国の天津にある部品工場をスイスの機械部品メーカー、ファインツールに売却する。独自動車業界誌『アウトモビル・インダストリー』(オンライン版)が14日報じた。取引の詳細について、両社はコメントを控えている。最終的な売買手続は3月末に完了する見通し。

ファインツールはシューラーの天津工場で自動車向けの精密部品を製造する予定で、現在約30名の従業員も引き継ぐ。ファインツールはシューラーから引き継いだ技術を生かしながら、生産拡大を目指し、中期的に年3,000万スイスフランの売上を計画している。

シューラーは自動車部品事業をファインツールに売却することで、中核のプレス機設備事業をさらに強化する予定。一方、ファインツールは2012年からプレス加工のほか精密切断による部品生産に力を入れており、ドイツに2工場と米国に金属成型工場を持っている。

上部へスクロール