独エネルギー大手のエーオン(E.ON)は7日、デンマークの充電ステーション運営会社クレバー(CLEVER)と高速充電インフラの整備で戦略提携したと発表した。欧州の幹線道路沿いに数百基の超高速充電設備を整備する計画。年内にも最初の充電ステーションを開設する予定。両社は提携をさらに広げていく方針で、すでに最初の提携候補と協議に入っているという。
今回の提携は、自動車メーカーの多くが航続距離の長い次世代電気自動車の発売を計画していることや、代替燃料車による長距離走行への需要の高まり、欧州諸国における交通分野の二酸化炭素(CO2)削減に向けた取り組みの強化などを背景に、欧州における電気自動車の普及が進むと見込んだ措置。
両社は高速道路沿いに120~180キロメートル間隔で充電ステーションを整備していく計画。当初は、出力150キロワット(kW)の充電設備を設置し、オプションで出力を350kWに引き上げることができるようにする。航続距離が400キロメートルの車載電池を搭載した車両の場合、充電時間は20~30分となる。両社は、技術開発の進展に応じて将来さらに充電時間の短いインフラを整備していく意向を示している。