独自動車大手のダイムラーは21日、ロシアにメルセデスベンツの乗用車を生産する新工場を建設すると発表した。新工場は、モスクワから北西へ約40キロメートルの距離にあるエシポヴォの工業団地に建設する。ダイムラーにとって同国初の乗用車工場となる。新工場への投資は2億5,000万ユーロを超えるもよう。2019年から生産を開始する計画で、従業員数は1,000人以上を予定している。
新工場は、車体製造、塗装、組み立て工程を持つ一貫生産体制の工場となる。当初は、ロシア市場で販売が好調なSUVと「Eクラス・セダン」を生産する計画。新工場の建設地から約20キロメートルの近距離には、ダイムラーが2016年に開設したアフターセールス用の部品拠点がある。
新工場は、新たに設立したメルセデス・ベンツ・マニュファクチャリング・RUS(MBMR)が運営する。MBMRには、ダイムラーとロシアのトラック大手カマズが折半出資で設立した商用車の合弁会社ダイムラー・カマズRUS(DK RUS)が出資している。