独自動車部品大手のボッシュと米IT大手のIBMは 16日、あらゆるものをネットワークでつなぐモノのインターネット(IoT)および産業のデジタル化を目指す「インダストリー4.0」の分野で協力すると発表した。IBMのオープンスタンダードのプラットフォーム「ブルーミックス」および「ワトソンIoTプラットフォーム」を介して、ボッシュが開発した「IoT Suite」を通したソフトウエアベースのサービスを顧客に提供していく。両社の協力により、より円滑かつ迅速にIoTサービスを顧客に提供できるようになる。
ボッシュは、「ブルーミックス」および「ワトソンIoTプラットフォーム」上で、ネット接続された機器の管理やクラウドベースのソフトウエア更新を実施する「ボッシュIoT Rollouts」サービスを提供する。これにより、IoTやインダストリー4.0において重要である、拡張性や柔軟性、データ保護、セキュリティを確保することができるとしている。
IoTサービスでは、例えば、自動車メーカーが顧客の車両を修理工場に持ち込まずに車載ソフトウエアを更新できるようになる。また、洗濯機などの家電のソフトウエアを遠隔操作で更新したり、洗剤の残量を認識して自動的に新しい洗剤を注文するといったサービスが可能になる。
両社はオープンな規格やオープンソースがIoTを成功に導くとの信念から、引き続き、オープンソースコミュニティや関連製品・サービスの発展を支援する非営利団体エクリプス財団や、IoTの普及推進を目指す「インダストリアル・インターネット・コンソーシアム(IIC)」において積極的に活動していく方針を示している。