BMW社長、「ナンバーワン・ネクスト」戦略の取り組みなどに言及

独高級車大手BMWのハラルド・クリューガー社長は3月21日に開いた2016年通期決算の記者会見で、電気駆動車の販売目標や「ナンバーワン・ネクスト」戦略などについて語った。

同社長は、2017年は電気駆動車の販売台数で10万台を目指す方針を示したほか、2025年には電気駆動モデルの割合が販売全体の15~25%を占めるとの見通しを示した。

「ナンバーワン・ネクスト」戦略については、利益性、優れたオペレーション、新しい考えを結合させる、と説明した。また、2つの事業モデル、即ち、既存の中核事業と、スタートアップの精神および新しい事業分野を融合させる意向を示した。

さらに、このような変化を実現するためには思考を変える必要があるとし、上級幹部(シニアマネージャー)を対象としたプログラム「ストラテジー・キャンパス(Strategy Camps)」と工場のマイスターを含むあらゆるマネージメントレベルを対象としたインターアクティブ・プラットフォーム「ネクスト・エクスペリエンス(NEXT EXPERIENCE)」を開始したことを明らかにした。

「ストラテジー・キャンパス」では、世界の主要な場所(ホットスポット)で上級幹部がスタートアップ企業や革新技術の担い手と議論する機会を設けている。「ネクスト・エクスペリエンス」には、年初からこれまでに1万4,000人以上が参加した。あらゆるマネージメントレベルを対象としており、同社の戦略についてあらゆる観点から学ぶことができる。同プラットフォームに参加したマネージャーは、学んだ内容を他のすべての従業員に伝達し、共有化していく。

このような仕組みを通して、従業員が変化を理解し、責任(responsibility)、信頼(trust)、評価・尊重(appreciation)、透明性(transparency)、開放性(openness)という同社の新しいビジョンやグループの価値観を共有することを目指していく。

上部へスクロール