独ダイムラーが7日に発表した乗用車ブランド「メルセデスベンツ」の5月の販売台数は前年同月比13.5%増の19万3,741台に大きく伸びた。1~5月の累計でも14.3%増の93万4,965台に拡大した。
5月の販売台数を地域別にみると、欧州が13.7%増の8万4,472台、うちドイツは17.4%増の2万7,413台。アジア・太平洋地域は25.5%増の7万2,095台、うち中国は32.2%増の5万15台と絶好調だった。一方、NAFTA(北米自由貿易協定)圏では5.9%減の3万2,314台。米国では5月に新型「GLA」を投入したものの、8.2%減の2万6,893台と低迷した。
車種別にみると、特に「Eクラス」が好調だった。セダンとワゴンは75.4%増の3万866台に拡大。クーペ、カブリオレ、ロードスターも30.7%増の1万4,945台と好調だった。ダイムラーのブリッタ・ゼーガー取締役は「欧州では5月は気温が上昇し、多くの顧客がカブリオレやロードスター、クーペを買い求めた。ドイツではその傾向が特に強かった」と明らかにした。また、今年で製造開始から20周年を迎える「Aクラス」の需要も好調で、5月に通算300万台目の「Aクラス」を出荷した。
超小型車ブランド「スマート」は4.8%減の1万2,201台に低迷した。2人乗りカブリオレタイプの「フォーツー」は人気だった。
メルセデスベンツとスマートを合わせた乗用車の5月販売は20万5,942台となり、全体で前年同月に比べ12.3%増加した。