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2017/7/7

企業情報 - 自動車メーカー

ボルボ・カーズ、19年以降に発売するモデルは電気駆動車のみに

この記事の要約

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは5日、2019年以降に発売する全てのボルボ車に電気モーターを搭載すると発表した。これにより、2019年からは内燃エンジンのみを搭載したボルボ車の発売はなくなり、純粋な電気自動車、プ […]

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは5日、2019年以降に発売する全てのボルボ車に電気モーターを搭載すると発表した。これにより、2019年からは内燃エンジンのみを搭載したボルボ車の発売はなくなり、純粋な電気自動車、プラグインハイブリッド車、マイルドハイブリッド車のいずれかになる。ボルボ・カーズのハカン・サミュエルソン社長は今回の戦略について、「顧客から電気駆動車の需要が増えているため」と説明している。

同社は、2019~2021年に純粋な電気自動車5モデルを発売する計画も発表した。3モデルはボルボブランドから、2モデルはポールスターブランドから発売する。ボルボ・カーズは6月に、傘下のポールスターを高性能電気駆動車の専門ブランドとして事業展開すると発表していた。

ボルボは電気自動車5モデルに加え、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド車、48ボルト電源のマイルドハイブリッド車を全てのモデルに設定していく。

■ ディーゼルエンジンの開発から撤退へ=独紙

ボルボ・カーズのハカン・サミュエルソン社長は先ごろ、独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』(5月17日付)に対し、新世代のディーゼルエンジンを開発しない方針を明らかにしていた。

2013年に市場投入した現行のディーゼルエンジンについては開発を継続し、欧州連合(EU)の将来の排ガス規制「ユーロ6c」に対応できるようにするものの、新設計の次世代ディーゼルエンジンは開発しない方針を示していた。

サミュエルソン社長は同紙に対し、ディーゼルエンジンの開発から撤退する一因として、排ガス規制が厳格になるほど、有害物質を削減するための排ガス処理コストが高くなるため、利益率の高い大型モデルであっても採算が合わなくなる、と説明していた。

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