ノルウェーの金属大手ノルスク・ハイドロは10日、国内のアルミニウム加工会社サパを買収すると発表した。サパはノルスク・ハイドロとノルウェーの複合企業オルクラが折半出資する合弁会社。ノルスク・ハイドロはオルクラから資本の50%を取得し、サパを完全子会社とする。
買収額はサパの企業評価額270億ノルウェークローネ(約3,700億円)の水準となるもよう。年内の買収手続き完了を予定している。
サパはノルスク・ハイドロとオルクラが2013年に設立した合弁会社。航空機、自動車など幅広い分野で使われるアルミ加工品を生産している。16年の売上高は530億ノルウェークローネだった。
アルミ生産が中核事業で、同分野で世界的大手企業であるノルスク・ハイドロは、サパと統合することで総合的なアルミメーカーとなり、事業基盤をさらに強化する。