ドイツ連邦陸運局(KBA)が8月2日発表した2017年7月の国内乗用車新車登録は28万3,080台となり、前年同月に比べ1.5%増加した。1~7月の累計は前年同期比2.9%増の207万106台となった。
7月の新車登録のうち、法人は全体の64.2%(前年同月比:1.3%増)、個人は35.8%(同:1.9%増)の割合だった。
ブランド別では、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が前年同月比13.2%減と大きく落ち込んだ。メルセデス(18.1%増)、スマート(18.0%増)は2ケタ増、BMW(7.3%増)も好調だった。
国外ブランドでは、シュコダが0.8%減少したものの、市場シェアは4.9%と最も大きかった。テスラ(102.2%増)とアルファロメオ(76.4%増)は販売を大きく伸ばした。
日本勢では、三菱自(54.2%増)が大幅な2ケタ増となったほか、トヨタ(11.0%増)、スバル(10.7%増)、マツダ(1.6%増)、ホンダ(0.5%増)も前年同月を上回った。日産(16.8%減)、レクサス(4.1%減)、スズキ(3.5%減)は前年同月に比べ減少している。
燃料別では、ガソリン車が全体の56.0%(前年同月比11.2%増)となった一方、ディーゼル車は40.5%(同:12.7%減)にとどまり、シェアを大きく落とした。
電気自動車は1,820台で、131.8%の増加。ハイブリッド車は103.7%増の7,383台、プラグインハイブリッド車も137.9%増の2,417台と大幅に伸びた。
液化石油ガス(LPG)車(369台、28.6%増)、圧縮天然ガス(CNG)車(265台、20.5%増)も前年同月に比べ2ケタの増加だった。
■ 輸出・国内生産は減少
独自動車工業会(VDA)によると、7月の輸出は前年同月比8%減の30万7,700台、生産も9%減の37万1,700台にとどまった。1~7月の累計では、輸出が前年同期比3%減の253万2,900台、生産は4%減の329万3,000台となっている。
VDAによると、国内受注は、7月、1~7月共に前年並みを維持している。