独エンジニアリング会社のIAVは9月26日、ドイツ南部のグロースメーリング(インゴルシュタット近郊)に約2,500万ユーロを投資して整備した新しい安全試験施設の運用を開始すると発表した。正面、側面、後部の衝突試験設備に加え、横転(ロールオーバー)専用の試験棟を持つ。また、電気自動車の衝突試験も実施することができる。
IVAによると、自動車の安全試験は、派生モデルの増加や安全性の要求水準の高度化を背景に需要が増えている。また、自動運転車では乗員が通常の運転とは異なる位置に座る可能性があるため、新たな試験環境が必要になる。
新しい試験施設の面積は計1万平方メートルで、横転(ロールオーバー)専用の試験棟を持つ。従来の試験施設では通常、屋外または衝突試験用の試験棟で横転を試験しているが、同試験施設では衝突試験と並行し、別棟で横転試験を実施することができる。