独自動車大手のダイムラーは10日、ブラジル子会社のメルセデスベンツ・ド・ブラジルが今後5年間で商用車事業に約6億ユーロを投資すると発表した。ラインアップの近代化や、デジタルサービスのほか、サンベルナルド・ド・カンポとジュイス・デ・フォーラにある2工場の生産技術の向上など競争力の強化に投資する。
ダイムラーのトラック部門とバス部門を担当するマルティン・ダウム取締役は今回の投資について、「ブラジルでは約半数の商用車が車齢20年以上であり、これらの買い替え需要がある」と述べ、今後の需要を見込んだ投資であると説明した。
メルセデスベンツ・ド・ブラジルはブラジル工場で生産した車両を国外へも輸出している。近隣の南米諸国のほか、中東や北アフリカにも輸出している。今年はすでに約1万台を輸出した。