英自動車工業会(SMMT)が10月26日発表した同国の国内自動車生産統計によると、2017年9月の乗用車生産は15万3,224台となり、前年同月に比べ4.1%減少した。国内向けが同14.2%減と大幅に落込み、輸出も同1.1%減と低調だった。乗用車生産の減少は、4・5・6月と8月に次いで今年に入り5回目。1~9月の累計は前年同期比2.2%減の125万9,509台となった。
■ 商用車は26.0%減、エンジンは3.6%増加
9月の商用車生産は、前年同月比26.0%減の7,208台と大幅に落ち込んでいる。国内向けが32.6%減、輸出も21.4%減と低迷した。ただ、輸出は1~9月の累計で3.6%増を確保している。SMMTは国内向けの大幅な減少について、買い替え需要のサイクルの影響もあるが、企業の信頼感の低下がさらに追い打ちをかけている、と指摘している。1~9月の商用車生産の累計は前年同期比11.7%減の6万1,233台にとどまった。
エンジンの生産は、9月が前年同月比3.9%増の24万8,463基だった。1~9月の累計は前年同期比5.0%増の200万1,898基となり、200万基の大台を超えた。