シクスト、利益予想を上方修正

ドイツのレンタカー大手シクストは国内外での事業好調を受け、3月に発表した今年の業績予想を上方修正した。税引き前利益は前年の2億8,700万ユーロを大幅に上回る見通し。また営業収益(中古車販売除く)も前年の23億ユーロから大幅に増える見通し。

上方修正の背景には第1四半期の急成長と、カーシェアリング合弁会社「ドライブナウ」の持ち分売却がある。第1四半期は国内外のレンタカー事業の税引き前利益が大きく伸びた。また「ドライブナウ」をパートナーのBMWへ売却したことで、1億9,600ユーロの売却益があった。これにより同四半期の税引き前利益は前年の3,700万ユーロから2億4,400万ユーロに急拡大した。同様に同期の連結営業収益も4億9,300万ユーロから5億4,000万ユーロに大幅増となった。

シクストのエーリッヒ・シクスト社長は今後も海外事業を強化し、売上、利益で好調だった前年実績を大幅に上回ることに期待感を示した。現在同社は米国に50以上の支店を展開、レンタカー業界で4位につけている。ニューヨークやハワイ進出も計画している。欧州では昨年北イタリアに進出したほか、フランスやスペインの事業も好調に推移している。

上部へスクロール