独ZF、国内ステアリング工場を年内にも閉鎖

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは9日、ドイツ西部のゲルゼンキルヘンにあるステアリング工場を年内にも閉鎖する計画を同拠点の従業員約500人に伝えた。従業員には、ZFグループの別の拠点への配置転換を提案する意向を示している。ZFは今後の対応について、従業員の代表と交渉していく。

ZFは、国内に約20の生産拠点を持っており、ゲルゼンキルヘンに最も近い拠点は、約40キロメートル離れたヴィッテンとなる。ヴィッテンでは、大型トランスミッションを製造しており、従業員約900人が勤務している。

同社の広報担当者によると、ゲルゼンキルヘン工場では、新規受注を確保できておらず、生産は先細りの状況にある。自動車用ステアリングの価格競争が高まっていることも背景にあるという。

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