オートニウム、ハンガリーに新工場開設

スイスの自動車部品大手オートニウムは15日、ハンガリー北部のコマロームで新工場の開所式を行った。同社にとって東欧では6カ所目の工場となる。同工場では、軽量な防音・防熱部品を生産する。ドイツと英国の自動車メーカーからすでに受注を確保している。既存の欧州工場の生産能力が上限に達しているため、新工場の建設により、顧客の需要拡大に対応した。コマローム工場は今後さらに生産面積を拡張することもできる。

新工場の面積は1万2,000平方メートル。同工場では、カーペットシステム、インナーダッシュ、ホイルハウスのアウター部品、その他NHV(騒音・振動・ハーシュネス)部品を生産し、ジャストインタイム方式でハンガリーとスロバキアにある自動車メーカーの工場に供給する。

同工場ではすでに数週間前から、ドイツの高級車メーカー向けに多機能カーペットシステムの生産を開始している。今後生産を開始する予定のホイルハウスのアウター部品は、英自動車メーカーが生産する純粋な電気自動車のSUVモデルに搭載される。

オートニウムは東欧ではすでに、チェコに2工場(ボル、ホツェニ)と金型の開発センター(フナートニツェ)、ポーランドに2工場(カトヴィツェ、ノボガルト)、ロシア(リャザン)に1工場を持っている。

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