独自動車部品メーカーのフーフ・グループは7月20日、中国の自動車部品メーカー、上海保隆汽車科技(Baolong)と空気圧監視システム(TPMS)の合弁会社を設立する趣意書に署名したと発表した。開発、調達、生産、販売で協力し、世界市場における市場競争力を強化する。出資比率は、上海保隆汽車科技が55%、フーフは45%となる。正式な契約は9月初めに署名する計画。合弁会社は2019年1月1日に営業を開始する予定。
フーフは合弁会社に同社のTPMS事業を持ち込む。同事業は、新車用のOE(Original Equipped)とアフターマーケット用のIAM(Independent After Market)の2部門で構成されており、従業員数は約224人、ドイツ、米国、中国に拠点を持つ。一方、上海保隆汽車科技は、上海と武漢の拠点に勤務する空気圧監視システム分野の従業員約400人を新合弁会社に移籍させる。両社とも乗用車およびトラックメーカー向けにTPMSを開発・生産している。適度なタイヤ空気圧は、事故削減や燃費改善、不必要なタイヤ摩耗の回避などに寄与する。
上海保隆汽車科技のCharles Zhang社長は、「我々の目標は世界でトップ3に入るサプライヤーになることだ」と語る。新合弁会社を通して、両社のドイツ、中国、米国拠点の連携を強化する。また、世界の顧客への製品供給、サービスを拡充する。
フーフは1908年の設立で、世界16カ国に従業員数約7,800人を持つ。
上海保隆汽車科技は、1997年の設立で上海に本社を置く。TPMSのほか、タイヤバルブ、排気管などを生産しており、従業員数は3,600人超。国外では、米国、ドイツ、ポーランド、日本に拠点を持つ。