独CAM、自動車大手20社の主要市場への依存度を分析

独ベルギッシュ・グラートバッハ経済専門大学(FHDW)付属の自動車研究センター、センター・オブ・オートモーティブ・マネージメント(CAM)はこのほど、世界の自動車大手20社の主要市場における販売台数を分析した。

これによると、各社の世界販売に占める中国の割合は、独フォルクスワーゲン(VW)・グループ(アウディ、ポルシェを含む)が乗用車販売の40%、米ゼネラルモーターズ(GM)も42%と極めて高い。独高級車メーカーでは、アウディが32%、BMWが24%、ダイムラーが21%だった。日本勢は、ホンダが28%、日産26%、トヨタ13%。米電気自動車メーカーのテスラは中国での販売が全体の12%を占めている。

フォルクスワーゲン(VW)・グループは2011年比で中国における販売台数が85%拡大した。VWグループは、中国(40%)、欧州(37%)への依存度が高く、米国は6%にとどまっている。

GMは中国と米国市場への依存度が高い。中国の市場シェアは16.7%と、VW(17.3%)の後塵を拝しているが、GMの販売に占める中国の割合は42%で、米国は31%。

トヨタは、米国(24%)での販売が多く2011年比で48%増加した。日本での市場シェアは44%と高いが、同社の世界販売に占める割合は19%。欧州は市場シェアで4.4%にとどまり、全体に占める割合は8%にとどまっている。また、中国での販売はトヨタ全体の13%となっている。

現代グループ(起亜を含む)は米国(17%)、欧州(14%)、中国(17%)とバランスが良い。BMWは、中国(24%)、米国(14%)、欧州(42%)と欧州市場における販売が多い。アウディは、中国(32%)、欧州(44%)、米国(12%)と、欧州、中国市場への依存度が高い。

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