寧波継峰汽車零部件、独グラマーの株式保有率が約84.23%に

自動車向け内装品・シート製造大手の独グラマーは8月28日、中国の自動車部品メーカー、寧波継峰汽車零部件のグループ会社によるグラマーの株式の保有率が約84.23%になったと発表した。寧波継峰汽車零部件は6月末にグラマーの株主に対し、買収提案を提示しており、株主の約58.66%が同提案を受け入れた。寧波継峰汽車零部件がグループ会社を通してすでに保有しているグラマーの株式の25.56%を合わせると約84.23%となる。

グラマーと寧波継峰汽車零部件は、6月末の買収提案の提示を前に、買収提案が成功した場合に備えて、包括的な経営戦略協定で合意していた。同協定には、雇用、拠点、知財権、ノウハウの保護とグラマーの独立性の確保が盛り込まれている。

グラマーのハルトムート・ミュラー社長は今回の発表に際し、株主が買収提案を受け入れたことや株主構成が明確となったことに歓迎の意を示すとともに、寧波継峰汽車零部件との協力関係の強化が今後の事業展開にポジティブな影響をもたらすと期待している、と述べた。